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　もう何年も前の初夏、
そろそろ週末には梅雨入りするだろうと言うような6月の始めの真っ青の空の水曜日、
「今日は会社に行かない」　と決める。

マリーナに行こう！
デッキにゴロンと横になり、色々な亊を考えよう。
遠くのトンビのピーヒョロロを聞きながら、ウトウト昼寝でもしよう。
突然そう思いつき、Tシャツに着替えて家を飛び出し、スキップしながら横須賀線に飛び乗った。
病欠のはずの翌日、　こんがり小麦色　で出社したのは言うまでもありません　(-_-;)

　ヨットを始めて1年と半年経った頃の思い出です。
1年のうちで1番大好きなこの時期になると、いつも思い出します。

　わたしがヨットに乗り始めたのは真冬の1月。
それまでは冬でも毎週海に通う人種が居るなんて全く知らなかったんだけど、　「へぇー！こーんな生活をしてる人たちがいるんだ！」　とちょっとしたカルチャーショックを受け、その次の週から毎週海通い。

　とにかく一年中みんなと乗って走り回ることが楽しくてしょーがなかったのです。で、夕日の中で後片付けして、あ〜今日も楽しかった！って言って帰るだけ。マーク打って練習？その頃そんなもん全然しませんでした。とにかく毎週海に出て、ひたすら遊ぶだけ（笑）。楽しかったなぁ〜。

　もちろん今もすごく楽しいんだけど、
その頃の亊は、今のわたしにとって、かなりダイジな豊かな時間だったと思っています。

　葉山には今でこそ、其処此処にじょっしーセーラーが闊歩していますが、当時葉山にはJ/24 ＜レティシア＞ のカッコイイお姉さん達以外は、真冬でも毎週来るキトクなじょっしーは、わたしとあともう一人くらいしかいなかったので、冬のマリーナのお風呂はいつもわたしだけのもの（笑）

　冬でも葉山に入り浸る変なじょっしーということで、あるJ/24のオーナーから、レディスチームに入らないかと誘われたことがありました。でも当時のわたしは、そんな所でビシバシやってくつもりなんて全然なかったんです。だから考えもせず、その場で断っちゃいました（笑）

　「あの頃J/24に乗ったりしたら今頃どんな風になっていたかなあ〜。
バリバリになってたかな〜」　

などと時々考えたりするけれど、あれからずーっとお気楽ヨットばかを続けられているのも、今こーんなに草レースが楽しくて仕方ないのも、とことん楽しんでいたあの頃の事があってこそだと思ってます。
ヨットだけじゃなく、楽しくパワフルに生きるというライフスタイルにおいても…。

「ふーん、なんかそれって珍しいスタイルだよね」

　最近そんな風に言われました。　でもですよ、これからは個人主義の時代。
自然体で海と付き合うセーリングダイスキなじょっしーはどんどん増えていくと思いますよ。
歳をとっても、自分の意思で海を居場所とするグランマがいたら、とってもステキだとおもいませんか？

老女と海・・・　なーんちって。

　これからもカタチにとらわれず　「自分流」　に大好きな海を満喫して行く所存です。

　

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