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第一話 「じょっしーセーラー永遠のテーマ」 の巻



難しく生きるのはやめようと常日頃から思っているわたしですが、ヨットに乗り始めて早9年。あぁ〜あ、やんなっちゃうな。9年やってもチーム随一のへっぽこだもんなぁ。

 じょっしー(女子)がヨットに乗るスタイルはいろいろありますが、レース艇じゃなくても、ちょこっとレース指向のクラブレーサーなんかには結構じょっしーが乗っています。若くてかわいい場合は、 「もうそこにいるだけでいいのよ〜」 てな感じでたちまちチームのマスコットになります。オーナーズチェアかコンパニオンウェイの最上段にちょこんと腰掛けているだけで随分チームの雰囲気が ホンワカ するし、たまーにシート整理とかスピンパッキングなんてやってくれちゃうと、もぉー男性陣はうるうる大感激しちゃうワケ。チームに彼氏ができたりすると冬も乗ったりするワケ。

 で、ずうっとそのスタイルでいる人もいれば、ちょっと 野生児系 の素質があったりすると、そのうちもうちょっとやりたくなって来る、絶対。前者の場合は年齢制限付き。オバサンになる前にヨット付のダンナをゲットするとか手を打たないと、クルーワークなんてな〜んにもできなくて、マスコットって歳ぢゃなくなっちゃうと、人のおフネに毎週クルーとして乗るにはだんだん厳しくなってくる。で、引退。
  後者の場合はロングレースで辛い思いをしたり、クルージングで1週間裸足で過ごしたりしてるうちに、野生児系の自分を 「発見」 してしまい、途端にハマリ出します。 しみ・そばかす を気にしつつも (気にしつつ、というのが重要。全く気にしないオンナにはなれないじょっしーの話です!) ヨットの本を読みあさるようになったり、ウィットブレッドやケンウッドの写真を見てうっとりため息ついたりするようになります。ここから 「オンナとしてどうやってヨットをやって行くか」 という永遠のテーマに向かって悩める日々が始まるわけです。わたしも悩める日々の真っただ中をふーらふーらと彷徨っています。

 もちろんじょっしーでも学連あがりなど、元々鍛えられたホンモノのセーラーも沢山います。J/24なんかも凄いですね。皆さんカッコイイし尊敬してしまいます。もっとすごい人になるとグランプリレースに出たりウィットブレッドに行っちゃったり、もー雲の上の人。バリバリってやつです。でも所詮わたしなんかはそんな世界には入れないしー。

 男の人はバリバリじゃなくてパリパリくらいでも、仲間同士長〜くヨットやってる人沢山いますよね。でも、じょっしーの場合は、マスコット でもなく バリバリ でもない、でも ヨットサイコーだよぉ(泣) なーんて思っているわたしみたいなのは、「これから先一体いつまでヨットやれるんだろうか?」「オバサンになってもレース出られるの?」「そのうち誰にも相手にされなくなるんぢゃないの?」「子供産んでもやめたくなーい!」はたまた、おミソじゃなくて戦力として勝負するには「絶対上手くなってやるぅ〜〜〜〜」などと思いながら、「あーアタシってばこんなに そばかす もできちゃってサ、でもサ、ヨットは捨てられないんだよね、トホホ」なんて、9年間の練習で 子持ちししゃものお腹 みたいな筋肉がちょっとだけ付いたひ弱な腕を見つめながら、日々悶々悩んでいるわけです。この気持ちわかるかな? わっかんねぇだろーなぁー。

 バリバリじゃなくていいからね、スマートに行きましょうよぉ!あーっ、もーこうなったら誰が何と言おうとオバサンになってもヨットやるもんね。(もうオバサンじゃんとかいうつっこみは却下-_-;)

 

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