晴れ時々沈2


晴れ、時々沈
Vol. 2 新生ペア始動!
テーザーワールドを一区切りとし、今月からは心機一転!秋冬編にスイッチしました。
この冬はヘルムにも
ガシガシ挑戦!
してみるかもしれないかもしれない・・・

Vol.1「ワールドへの道!」はこちら
ご意見・ご感想はメールまたはゲストバースへ・・・ 



2月27日(日)
右舷お子様
マーク拝借!

 先週は今までヨットやった中でも相当な寒い思いをした。今日はインナーをちょっと多めに着込んで10:45、ビールせんせいと2706にて出艇。先週と違って南寄りのそよ風、ぽかぽかと陽が射して なんだか春の気配〜♪ 森戸の沖までは、はじめは5,6ノットといった感じ。名島の向こうはもう少し吹いている感じ。

 この位の風だったらヘルムもだんだん余裕が持てるようになってきた。日曜日だから葉山のクルーザーな人たちがマークを打ってれんしうしているに違いない。案の定、間もなく右舷お子様(Starbord Jr. = 葉山マリーナのオフネ)登場、もぎもぎのガイアもいる。早速マークを拝借。

良いクルーになるためにはヘルムをやってみるべき、というのは良く聞く話だけど、ホントにそう。クルーのちょっとした動きで助けられたりストレスを感じたりする。 「ねえちょっと・・・あの、その、もっとバランスに敏感になってよぅ!」 などとエラソ〜にビールせんせいにブリブリ文句をこく。ヘルムをやってみて初めてヘルムの気持ちがわかってくる。

 気持ちよ〜く走っていると、ジョ〜ジさん登場!(ジョ〜ジさん=テーザーワールド3位のツワモノ親子ペア)わたしたちを見つけて同じラインに乗せてずんずん追い付いてくる。 ど、どうしよう!ジョ〜ジが来るようっ!きゃあ〜逃げるぅ? などと慌てふためく。なにも逃げるこたぁないと思うけど・・・やっぱだめだめ、走り合わせはもうちょっと上手に、せめてクローズをちゃんと走れるようになってから。と思いマークを回ってからあぶずりの沖で休憩する。アタシとしたことがかなりの弱気・・・。

 お昼に上がろうかとも思っていたけれど、この後風が上がってくるような予報だったし、あまりにも気持ち良いのでそのまま乗り続けることにする。右舷お子様を追いかけながら真面目に上下マークを回る。クルーザー用だからちと長いのだ。ガスティーではあるけれど、わずかに風が上がって来た感じ。ビールせんせいがフルハイクし始める。それでもせいぜい10ノット程かなぁ、軽風の後半か順風の前半くらいなのに、軟弱なアタシはもう余裕がなくなってくる。シートが引けない!堪えきれずに出て行っちゃう!シートに気を取られて舵がふらつく!こんな風なのに、クローズではわたしがまともにハンドリングできる限界点って感じ。情けなかー。さっきまで「テーザーってさ、レーザーとかに比べると遥かにラクでしかも速い・・・う〜んいいよね」なんて言っていたくせに、何これキッツイよ、全然ラクじゃないよ〜!

 時折スプレーを被るくらいの風になり、右舷お子様に追い捲くられて上マーク回航、ふーやっと下りだ。するとジョ〜ジさんも回航、逗子から一緒に出て来たよく会うレーザーのあんちゃんも回る。ハハハ、やっぱりみんな一緒に走った方が楽しいよね。でも・・・ジョ〜ジさんごめん、悪いけど、アタシもー、 いっぱいいっぱいだよぉーう! ぜぃ、ぜぃ、ぜぃ・・・。

 ワールドが終わってからのんべんだらりんとしか乗っていなかったので、やっぱり体力が落ちて来てる。腕がフルフルしてきたので、ビールせんせいとヘルム交代。ハイクアウトに出てみるけれどこれもまた腹筋がフルフル。春からシーズンに向けてニャロメどんにトレーニングメニューを作ってもらわなくちゃだわ、ええ、まじで。でもヘルムを交代したら途端に吹き上がると思っていた風はしぼんでいってしまった。

 東島さんがスモールボートでマッチレースのれんしうをしている。アドニスもシンデレラも出て来た。やっぱり日曜日はフネが多いので海面もなんだか楽しげな雰囲気。春ももうすぐそこ!今年は無理せず楽しく乗って少しずつステップアップしていければいいな。ジョ〜ジさん、今度は逃げないので(笑)見捨てないでください。自分がどれくらい遅いのか、ちょっと見てみたい気もするし。ワハハ。


2月19日(土)
がんばれ、クルーザー乗り!

 正に、真冬と呼ぶに相応しい寒空。天気は下り坂、風は北から東に振れはじめていて、たいして吹いてはいないけれど、今日の最高気温は 7度 だそうだ。 しぇーっ。

 ヨット部の艇庫の引っ越し先を求めて、すぐ近くのマリンボックス100を偵察。スループ用のラックは高くて置けそうにないので、特別にシングル用のラックの幅を広げた所に、試しに入れさせてもらう。ラックに置いてみると、テーザーってけっこうデカい。深さもだけどビームも相当で、隣のマーチンがおもちゃみたいに見える。その後、イーストショアヨットクラブとレーザー逗葉フリートをこそこそと覗き午後からの出艇となる。

 今日は、ジャイアンとヤマシタさんが2708で、わたしとビールせんせいが2706にて出艇する。真っ白な息を吐きながらジャブジャブと膝まで水に入って行く。ブーツにツーっと冷たい水が入って来てすぐに足がキンキン痛くなってくる。きっと鼻たらしてました。ワハハ。

 で、浜からの出艇。わたしがはじめから舵を持つけれど、風が振れ回っているのか?わたしが回しているのか?なんだかわかんないけどクルクル回っちゃう〜。口を開けて風見を見上げるけど、ブームが何度も頭の上を通り過ぎてちっとも前に進まない。 もうやだ、すんごいやだ!なんでできないのぉお〜〜! 呆れ果てたビールせんせいに舵を奪われる。る〜るる〜(T_T)。・・・シムセイリングはわたしの方がうんと上手いのに。

 落ち着いたところで舵を持つ。 赤いの 発見!沖に行くと南東くらいになっていて少しは風があるようなのでクローズをぐんぐん伸ばす。振れ振れだけど、舵がふらついているのか風が振れているのかよくわかんない。わたしの頭はまだまだ理屈で凝り固まっていて、一瞬の風の振れなんかに感覚的に対応できない。自転車的感覚が欠如してるのだ〜。だいたい、自転車に乗るのにいちいち理屈をこねる人はいない。理論なんてないし何でだか知んないけど感覚的に乗るものだから。海外のセーラーなんかは小さい頃から自転車感覚でディンギーをあやつり、そういうフィーリングが身体に染み込んでいるんだろなぁ。

 でもツボに入った時って突然ハッとする。 なんか、よくわかんないけど、今すごくいいフィーリングだよ! テルテールも風見もリーチリボンもどうなってるか見てないけど、風をがっちり掴んでいる感じ。デレンボウ先生が言うグルーブに入ってるってやつぅ?こういう感覚って、上手く説明できないけれど、クルーザーだけでは決して味わえないんだよね。難しい理屈なんかじゃなくて、まさに自転車に乗るみたいに感覚的にフネをあやつっている瞬間。 すごく楽しくてたまらないっ!

 クルーザーレースは何と言ってもその迫力、チームワーク、奥の深さなどで独特の魅力があると思っているけれど、わたしのような下っ端クルーはディンギーを走らせる時のようなハッとするこの感覚を得ることはなかなかないんだよね。

 それにしても今日は さぶい〜! グローブを濡らしてしまうと寒さで手がメチャ痛い。シートを引くと、 指が、指が、ちぎれて落ちそうなんだよぉう!

 午後3時を回り、風が弱いのでそろそろ帰る方に向けようと、タックしてベア。で、またまた ハッ とする。 アビームって速くて楽しいねえ!ラブラブアビームって感じ(ばか)。今日は波がないけれど、パンピングしてぐんぐん加速。テーザーの加速って本当にすごいんだよね。微風でもジャバジャバいって突然走り出す。風はだんだんまた戻してきて南東と東っけが交互に吹いてくる感じ。最後は真ランでジャイブして着艇。本日のれんしうおしまい。夕方になってぐっと冷えてくる。フネを洗って濡れて凍えた足でイボイボの便所サンダルを履いたら、サンダルが冷えてかた〜くなっていて、 んもー、アータ、痛いのなんのって!

 ふ〜、今日は短い間だったけれど、またちょっと収穫があった。自分のダメな所も改めてわかったけど、ディンギーの楽しいエッセンスを見つけてテーザーがまた好きになった。キンキンに痺れて感覚がなくなった手足をジャグジーでゆっくり解凍しながらほくそ笑む。あー、このお風呂に入れるのあと何回だろう。

 というわけで、 もっとがんばれ!クルーザー乗り!(アタシのこと)。もう少しでディンギー乗りになれそうだよ!



12月30日(木)
暮れも押し迫った最後のコソ練

 いよいよ今年最後のコソ練の日を迎えた。薄曇りだけど、時々お日さまも顔を出すまずまずのお天気。北の風8〜10ノット程とまたもやテーザー日和。これもまたひとえにアタシの 人徳 と 日頃の行いの良さ のおかげに違い無い。 ねーみんな、そこんとこちゃんとわかってんの?

 今日は以前からテーザーに乗ってみたいと言っていた一倉さんを御招待!して2706と2708の2艇で出艇。はじめはわたしが一倉さんと乗る。ヨンナナより少し敏感、加速がいい、風が抜けた時フラットを通り越して一気にアンヒールまでしてしまうのがビックリ!というのが一倉さんの感想。わたしは他のツーマンディンギーはあんまり乗ったことないからわかんないんだけど・・・。

 交代しておぎゃわっちと乗り、気分よく走っていると、火の玉ファイアーボールの若人がすり寄って来る。着いて来るので何となく走り合わせのような感じになってきて、???と思っていたら案の定 「一緒に走りませんかぁ?」 うーん、わかる、その気持ちわかるよ。独りぼっちっちはつまらないんだよねぇ。同じような立場で中央大のコースれんしうに混ぜてもらったこと、あるもん。で、めでたく3艇で走り合わせと相成る。

 ダウンウインドではやっぱり相手はスピンを張るので速い。でも置いて行かれるって感じでもなく、じわりじわりと離されるって感じ。アップウインドでは互角。フルハイクで起こせる風域なら逆に角度・スピードともテーザーリード。乗り手にもよると思うけどそんな印象。

 きもちよ〜いセーリングに酔っていると、オーノさんのアドニス登場。暮れも押し迫ったと言うのにせっせと練習なんて、 大掃除はちゃんと済んだのだろーか? え?オマエに言われたかない? 失礼しました。ちぎれんばかりに手を振ったのに全然気付いてくんないよ。つれないねぇ、おなじ新玉川線住民なのにねぇ。

 今度はデルフィナ登場。たなかのオヂサマは気付いてくれた。でも、
「おーい、何やってんだ?男とディンギーなんて乗って!」
って・・・
そりゃないよセニョール。

 そんなこんなで本日は(も?)リラクゼーション系セーリングで気持ちよく今年の締めくくりとする。今年は年間100日海に出た。そばかすも5粒くらい増えたかもしれないけど、楽しく収穫の多い1年だった。

ヨット部の皆さん、テーザーフリートの皆さん、
1年間どうもありがとうございました。
2000年もよろしゅうお願いいたします。



12月18日(土)
ヘルム de ポン!アニキと寒中水泳

 今日は今年最後のヨット部練習日(コソ練はあと1回やる予定)。ビール先生と艇庫に到着すると、何と!サエラの森下アニキが来ていた。9月のテーザーワールドの取材に来てくれた時、テーザーに興味が湧いたのか、今度れんしうに参加するという話になっていたのだ。天気は曇り、風も無くはない。沈したら寒いから暖かいインナーの上にドライを着て完全防備。ビール先生が 放射能処理班 のようなヤバイ黄色のつなぎドライをまといレーザーで、ジャイアンとヤマシタさんがテーザー2708で、そしてアニキとわたしがテーザー2706で出艇。

 北東の風7〜8ノット、ガストで10ノットくらい。フラット。テーザー日和と言ってよい。まずはアニキのヘルムで沖出しする。フネが軽くてコロンコロンするなぁ、とアニキの第一声。ちょっとパンピングすると ばびゅーーん と加速。わたしも久々のテーザーを満喫。

 暫くしてヘルム交代を言い渡させる。うぅー、あせあせ。口ばっかり達者なのがこれでバレバレだぁ。でもやるのだ。どんどんやってウマくなるんだモン。

 へっぴり腰でフラフラと走り出す。でもホッパーやレーザーに比べたら随分余裕があるし、クルーがいるだけうんと気が楽。タック、もうちょと上手くできると思ってたのになぁ、返す度に失速。一度失速してしまうとスピードを回復させるのも結構大変。 

 「マルコもっと前!」ジャイアン(=ブッチー)に声をかけられる。スタンヘビーにならないように、テーザーはスウォートをまたいでトラベラーの前に座るくらいじゃないといけない。スキッパーとクルーはぴっとりくっついて座るのだ。
「ちっと隊長、いやがってんじゃねーの?オレの事〜」

とアニキは言うけれど、そうじゃないってばー。お尻がズリズリずれて行ってしまうのさー。

アニキ:
「隊長!ジャイアンの奴、ひっくり返しやがった!
こっちも早くひっくり返してかぶせましょー!」
(注:ひっくり返す=タック・ジャイブ)

アタシ:「オゲ、んじゃひっくリ返しま〜す、タックぅー!」

アニキ:「た、隊長ぉ〜〜〜!」(声裏返し)

 フネは大きく傾いてセールが水に付く。これって沈だ。なんで?なんで沈?わたしは静かに入水(-_-)。アニキはセンターボードにかじり付いてる。二人で頑張るけれどなかなか起きない。もしかして、メインのカムがかかっているのかもしんない。案の定、起きたと思ったら逆沈、そして完沈。今度はザブンと海に放り出されてしまう。 さ、さぶい〜。 あれ?アニキがいない、・・・と思ったら次の瞬間、海面が盛り上がって、 海坊主みたいにザバァーっと出て来た 。もぅその顔ったらすごい迫力!けど本当はその時、フネの下に潜ってカムを切ってきてくれたのだった。
うーん、いい人、いい人。

「あ、アニキ、足がっ!」  「ん?どうかしたか?」
ふとアニキの足首に目をやると、目ン玉の奥に装備しておいたバネが全開になり、目玉が飛び出す。ドライが水没したらしく、足首に タッポンタッポン に海水が溜まっていて、 両足捻挫した可哀想な人 のように膨れ上がってるのだ。もー見る度に吹き出してハナがでそうになる。
アニキの学生時代にはドライなんてものはなかったらしいから、どうやら高級なMUSTOのツーピースドライの使用方法を誤って、ゴムの合わせ目の「巻き」が足りなかったらしい。フフフ、合掌。

 沈して緊張がほぐれたのと、濡れて吹っ切れたからか、二人とも何故かとてつもなく愉快になってきて、ゲラゲラ笑ってはしゃぎながら走り回る。

 マークを廻って次はフリー。 「た、隊長〜!の、上りすぎですぅ〜〜!」 気付くとアビーム近くになっていて、ウィスカーがしなって今にも折れそう! 「ひぇえ、落としますぅ〜」 などと、もーメチャクチャ。波に乗りはじめのフワっとした時にギっとメインを入れてパンピングすると、面白いくらいに加速して滑り出す。うへぇー、楽しい!苦手なジャイブはまぁまぁ上手く行ったけど、返したあと大きくローリングしてしまうのが課題。

 経験豊富なアニキに、色々手ほどきを受ける。どうもわたしは舵を切る量が大きいらしい。クルーザーでも「漕ぐ」ように切るのはタブーだけど舵を早めに軽く当てて修正したりする。でもディンギーだと「当てる」のも抵抗になる感じ。ウェザーもないから、もうホントにゆっくりそっとなでるように切るのだ。大きく切るとすぐにストールしてしまって、コントロールできなくなってしまう。

 上りでは、まだトラベラーも上手に使えないし、メインも引き込めず角度が悪い。最後のひと引きはついつい両手を使っちゃう。 「隊長、今、ティラーも一緒に引いてなかった?」 としっかりチェックされてしまう。うーーーーん、でも引けないよう!特にポートの時はシートを持つ手が左手になるので、引けないどころか、こらえきれずにじわりじわりと出て行っちゃう。握力鍛えながら、おうちでも クイックルワイパー とヒモ持ってれんしうしなくちゃだわ。

 それと、ちょっと気を抜くとすぐに失速してしまう。
「あれぇ、何か風なくなっちったの?変なの、この風変だよね〜!」
などとほざいていると、すかさずアニキが
「・・・隊長、風が変なんじゃなくて、カミ、立ってますぜ」 と厳しいツッコミ。
「えーっ?そうなの、そうなの?アッハッハッハッハァー」
 ととりあえず笑ってごまかす。

 とにかくわたしが舵を持っているとひゃーひゃーうるさい。ビビるな!漕ぐな!あとは慣れれば落ち着いてハンドリングできるようになる!ということで、本日のれんしう終了!

 アニキは、いちおサエラってレーシングチームの人だから、こんなカッチョイイレポート書いてくれた。なんかー、アタシすごい人みたくない??でも事実に反するなぁ。JAROに訴えらなきゃいいんだけど・・・。

 とにもかくにも本日も、すんごい、楽しかった!やっぱディンギー大好き。



11月20日(土)
バッタな土曜の昼下がり

 寒くなる前にいっぱい乗っておこうと、今日もいそいそと逗子に出かる。お昼前、ビール先生がレーザー、わたしがホッパーに乗って出艇。さっきまでそよ風そよそよって感じだったのに、なんかサー、これって結構吹いてなーい?気のせいかしら?

 北東の風の中、ポートで逗子湾の真ん中くらいまで行くと、吹き下ろしがキツく、徐々に北に振れ気付けば真ラン。ひっぇー、なんかすごいスピードなんだけど。ぐらんぐらんローリングするんだけど。そろそろジャイブしないと網にかかってしまうんだけど。

 で、ジャイブ。アンヒールさせてちょっとだけ舵を切ってみる。失敗。うーんもう一度トライ。うぇーん、メインが返らない。もう網は目の前、3挺身・・・2挺身・・・。これはもー キンキュウ事態!度胸一発ジャイブ〜! と思いっ切りアンヒールさせるとすごい勢いでブームが返ってくる。うわあぁぁああ。カッキーン!とサンバイザーの側面でブームを受け止めて目の前に星が散る。うーん、こ、これはジャイブ成功なのだろうか?ワイルドジャイブ&ブームパンチとも言うらしいけど、ワイルドなジャイブっていうくらいなんだから一応立派なジャイブなわけなのよ。ハッハッハぁー。

 とにかく狭くてガスガスの逗子湾から脱出すべく、ランニングでひた走る。ねー、なんでこんなにローリングするのォー。デッキに座ってたらバックロールエントリーしそうだよ。無意識のうちにコックピットに片膝を立ててバランスをとっている。それでもぐりんぐりんとフネは容赦なくローリングする。ねーちょっと、この 中国雑技団 みたいなの、一体いつまで続けりゃいいのさー。(泣)

 あぶずりの突堤の付近が一番ブローがきつく、その先森戸の方に入り込むとずいぶん風が安定している感じ。危なっかしいので広くて空いている森戸の海岸近くで行ったり来たりすることに。

 必死でビールせんせいに着いて走る。安定しているとは言え、ラルで10ノット程度、ガストでどーんと15,6ノット。おまけにバッコンバッコン振れまくり。クローズでは海面を良く見ていて、メインも出す用意しているのに、パフに入るとアッと言う間にオーバーヒール沈。スローモーションみたいだから、すぐにデッキを越えてセンターに乗っかればゆっくりと起きてくるんだけど。

 でも安定して走ってる時は結構イイ気分。ラチェットを鳴らしながらハイクアウトする自分を葉山の風景と重ねあわせて、 るーるるーん、アタシってばカッコイ〜イ? とか自分に酔ってみたりしたりしてー(アホウ)でもちょっときつくなったりランニングになったりすると、もう途端に びびりバビデブー (-_-)

 その後、森戸海岸の浜に上陸して休憩。逗子海岸もいいけれど、森戸もなかなか静かでいい感じ。葉山界隈ってこういう楽しみもあるのだ。午後になり風が徐々に落ちはじめる。一転してのんびりピクニックセーリングになり、気持ち良くアビームで走る。夕方からHOBBY HAWKを下架して、逗子マリーナに行く用事があるため、ちょっと早いけれど3時前に上がる亊にする。

 逗子湾まで、ビールせんせいと逆タックを伸ばし左右に分かれる。だいぶ置いていかれちゃった。でも後ろから、「あ、あそこで落とされてるから今のうちに上っといてあそこでタックぅー」とか一人ブツブツ言いながら、だいぶ差を縮める。(なーんて向こうは本気で走ってないんだろうけど)最後はアタシの方がワンタック少なかったもんね!などとほくそ笑みながら着艇。

 びびって走ってる時はずっと、「もぉ帰りたい〜」などと思っていたんだけど、戻って来たらやっぱりとても楽しい1日だった。


11月3日(水)
行け行け!Go Go!ラスベガス〜!

 天気予報では気温が低く、曇り空とのことだったけど、海へ到着してみると真っ青な空。今日は色々なヨット仲間と 逗子マリーナカップディンギーレース に参加するのだ。優勝商品は、な・なんと ラスベガス旅行! HOBBY HAWKからは、わたしがおぎゃわっちとテーザーで、ビール先生が10年ぶりにレーザーに挑戦、さわけんがつばめ号でと、賞品に釣られて(笑)何と3人もエントリー。その他にも海援隊の千夏さんとか、ホビーキャットのはないさんとか、とにかくいつのもクルーザー仲間が同じレースでライバルとして走るなんて初めての亊。

 今日も北寄りの風、ガストで13,4ノットと、なかなか良い風が吹いている。レース海面は逗子マリーナ沖、大崎と稲村ケ崎の間だから、まさにこのあたり特有のフレフレエリアなのだ。ウィスカーを揚げてチラホラと集まり始めている艇団を目指して沖出しする。ホモビーチをかわして大崎の影に入ると、 どっかーん! と振れる。ぼーっと乗っていたので、あっという間にワイルドジャイブ沈。やってもぉた〜。完沈したフネの中でしばし考える。外からおぎゃわっちが呼んでいる。うーん、出なければ。出るには潜らなければ。・・・観念し、息を一つ大きく吸って潜ってデッキをくぐる。水泳大会が終わり、ブルブルと震えながらレース海面に到着。

 色んなフネが居て、オープンレースならではの雰囲気で90艇ものエントリー。その昔、ミニトン全日本で一緒に琵琶湖遠征したこともある、アイアンマン大倉さんもホッパーでやって来た。スタートラインはごちゃまんとしているけれど、テーザーのレースみたいに厳しいプッシュや位置取りはナシ。普通にラインを流し、下寄りからスタート。一旦左に突っ込んで、サイドマークの手前で右へ返す。信じられないくらい短いコースだけど、みんなきれいに左右に広がる。右の風と左の風は真ん中でケンカしていてヘロヘロ風になっている様子。

 スターポでホッパーのおっちゃんとミート。声をかけているのに一向にタックもしないしディップする気配もナシ。目も合っているのに〜!こっちは新艇。ぶつけるのはイヤだからラフしてどうにかかわす。「はい、よけたよ、ラフしたよ」と言っても知らんぷり。もちろん720度する気なんてハナっからないみたい。別に草レースだから目くじら立ててB旗なんて揚げないけどサ、勘弁してよっ!とちょっと気分を害す。

 その後右へ一本伸ばす。真ん中のラル地帯を我慢して抜けて行きポートで上マークアプローチ。右から突っ込んだはないさんが周り、遅れること数十秒で上マーク回航。プロパーでサイドまで行き、インを取って2,3艇カモり、下マークへ。これまたプロパーであっと言う間に回航。なんか拍子抜けしてしまうけど、もう上に行って終わり。最後のアプローチの時、またヘロい風に捕まってしまい、もがき苦しんでフィニッシュ。着順では10番ちょいくらい。前は国際14とかヨンナナが多いけど、すぐ後ろにもホッパーがたくさんいて、はてして良かったのか悪かったのか?全然わからない〜!

 ビールせんせいも千夏さんもフィニッシュ。ふと見るとJ/24オンデイーヌがレース見物に来ていた。やっぱ、ホームゲレンデでのレースって楽しい!相模湾はヨットだらけだしね。

 2レース目、明らかに下有利のライン。風は右と左にそれぞれあるけれど、先ほどから見ていると、定期的にやってくるブローラインは明らかに右から。そして右振れの風なので、先に右に突っ込んでおいて、リフトに乗ってスターボを伸ばそうというプランを立てる。なるべく早く返したいので下一は狙わず、真ん中やや下くらいでスタート。

 ホビーキャットが2艇、一番右に伸ばす。わたしたちも続いて随分右に伸ばしたけれど、途中のヘッダに耐えきれず一度返してしまう。ここの風がちょっと良かったので、ついつい伸ばし過ぎてしまい、また真ん中のラル地帯に入ってしまった。あ〜あ、学習効果ないなぁ。結局真ん中からのスターボアプローチになる。と、ポート艇がやって来る。同じタックで下に居る艇が先にそのポート艇に対して権利を主張するけど、結局そのまま突っ込んで来られ、慌ててラフしてきた。当然こっちも当たりそうになるけど、すぐ上にも一艇居るのでタックもできずラフ。 うえ〜〜ん!2艇ともカミ立っちゃったよ〜う!混乱の張本人を見ると、な、なーんとさっきのホッパーのおっちゃん!あぁもう絶対近付かないでおこ。(-_-)

 吹きおろしの風は大きく息をしていて、プレーニングでバビューンと前に追い付きたいところだけど、リーチングでは風は小休止。あんまり挽回できなかったので、最後の上りでは絶対絶対右と決めて下マーク回航。上りに入るとまた右から風が入って来て、ちょうどフルハイクでフラットに起こせる風の中、いい感じで伸ばす。先行するジョ〜ジさんの動向を見ながら、右からスターボに返す。この時ちょうど右の風の左エッジに乗り、ウルトラリフトの中を進み、先行されていたシードを数艇抜いて、ついに前を走っていたテーザーも抜く。ジョ〜〜〜〜ジさんにも随分追い付いたけれど、まだまだ捕らえることはできず10番目でフィニッシュ。

 その後逗子マリーナで行われる豪華絢爛大抽選大会があるぱーちーへ。優勝して ラスベガス旅行 をかっぱらって行ったのはモスでエントリーした、テーザー葉山フリートの仲間でもある西山さん!!いいなぁ、ラスベガスへはSweet Heartと行くらしいしー・・・うへへ〜。我が艇は、 クラス8位(46艇中)、総合11位(88艇中) という思っていたより随分イイ成績でう〜ん満足!(^o^)。ビール先生は、10年ぶりのレーザーで張り切り過ぎて2レース目リコール。かかか、当分威張れるのだぁ〜。

 グアム旅行も八ヶ岳高原ロッジ宿泊券も自転車もハズレたけどわたしは アロハシャツをゲ〜〜〜〜〜ット! おぎゃわっちはプレステゲーム・ オレのヨットをゲ〜〜〜〜ット!ぜぃ、ぜぃ。

 こんなこと言ったらしかられそうだけど、最近参加したレースの中では体力的にはハナクソみたいに楽チンなレースだった。というか、今まですごく厳しい環境でレースをさせてもらっていたんだなぁと改めて実感。何もわからず飛び込んだテーザー界だけど、ワールドなんて走るたび走るたびにケチョンケチョンに打ちのめされ、知恵熱が出そうなくらい勉強させられ、知らない間にすごい所ですごい経験をし、揉まれてたんだなぁと思う。ちょっぴりうれしくなった。

 でも色々な人が集まって来て、みんなが楽しめるのがオープンレース。こういうレースはやっぱ楽しいのだ〜!


10月30日(土)〜31日(日)
テーザーオータムレガッタ・新生ペアでびう戦

 
 実は、おぎゃわっちとわたしは夏頃から二人で密かに 「おーたむでびぅ!」 を目論んでいたりした。いよいよ、新生ペアでの初公式戦、テーザーオータムレガッタが始まった。

 金曜の夜から艇庫入りして夜遅くまで整備をしていたので、ちと寝不足気味。風がないのでテンダーに曳航されて8:00過ぎ、江ノ島へ入港。今回は、2708が 大ちゃん & 夜の帝王・クマちゃん ペア、2706はおぎゃわっち&わたしのペア、そして雅ちゃんがテンダーでのサポートを買って出てくれた。

 ワールドでの見慣れた面々が遠くは芦屋など各地から集まってきて、18艇のエントリー。お世話になったTiki号の師匠もNewクルーを連れてやってきた。北よりのいい風が吹いている。出艇してすぐは、ちょっとキツイかな?と思わせるようなガストで15,6ノットの風。でも東浜からの吹き出しエリアを通過すると風はすっかりおさまる。平均10ノット程でレース海面はいたって穏やか。合計体重105キロの 超軽量 ペアにとっては願ってもないコンディション〜!

 ラインは長め、やや上有利だけど、空いている真ん中やや下寄りから出る。1レグも短いので、フリートの動向を見ながらコースを決めようと思うけど、左突っ込み組はもうとことん突っ込んで行く。上スタートを切って即タックした艇団もずっと右に伸ばしようやく稲村からの吹き下ろしに乗った模様。真ん中スタートということもあって、どっちつかずのコースとなってしまい、う。はまったかも・・・。ちょっと舞い上がっていたのもあるかもしれないけど、1上はビリ3で回る。この時、上マークのそばに見覚えがあるクルーザーがチラリ。見ないようにしてたけど、 あれは紛れもなくHOBBY HAWK(あせあせ。) ワールド最終戦の苦々し〜い場面が一瞬蘇ってしまうけれど、うんにゃ。もー気にしない、気にしない。よっしゃ!いっちょ挽回するでー!とゲラゲラ笑って前だけを見る。

 北風なので海面はフラット。まわりの艇はクルーがオンデッキするかしないかぐらいの風域だけど、こっちはわたしがフルハイクで丁度良く起こせるくらい。起こせてさえいれば軽い分加速する。フルハイクしながらバウからの波切りを見ていると、丁度チャインが真っ直ぐ水の上を滑っていく感じ。結果、角度もぐんぐん稼げる。クローズでのプレーニングってこれかぁー!と初めて思う。 イイ感じ! 二人ともゴキゲンになり、すっごく気分良くセーリングする。

 コースは特に冒険はしていないけれど、定期的に来る右振れの風と、稲村からの扇型ブローの左端をスターボでうまく使うように考えて走る。それとラルの時思いきってスピードビルドする亊などがうまく行き、2上で大躍進する。「ヒュ〜!ヒュ〜!」と奇声?を発しながら(-_-)3上でも前の艇をクローズで突破。マーク付近に目をやると、S旗が揚がってコース短縮となっている。 近いのは??アウター!! (とその時は思ったんだけど本当は本部艇だったらしい)スターボでアウターにシュートして行くと、何と!ポート艇Tiki号とミート。こっちはワンタックしないと入れない。これは・・・蹴散らすしかないな、お尻をなめていくようだったら即かぶせないとな、と頭悪いわたしには珍しく短い間にピピっと決めて、アウターに突っ込んでいく。自分でもびっくりするくらいの声で知らない間に 「スタ〜〜ボォォォぉ!」 と叫んでいた。あぁ恥ずかし・・・。もっとクールに言えば良かった・・・。でも自然に出ちゃったんだよね。(^_^;;;)

 結局Tiki号は接触直前でタック。相手のお尻がふわっとギリギリの所を回って行った。そして私たちがアウターの目の前で返した直後、フィニッシュのホーンが鳴る。涼しい顔したままラインから離れ、HOBBY HAWKの所へ走り寄る。かわむーとはなはなとビールせんせいが身を乗り出してる。わたしもおぎゃわっちももう顏がニヤけてクシャクシャになっていた。 やったあぁぁあ〜! とジブシートも全部離してバンザイ。

 2レース目、右振れの風はそのまま振れきって、北東に落ち着く。風もずいぶん落ちたけれど、コースは先ほどより短くなっている模様。スタートがちとまずかったけれど、ブローが残っている右海面を使って慎重にコースを組み立てる。スピードさえあれば、相手との駆け引きの場面でも積極的になれたりした。前を走っていたTiki号にまた絡む。でも今度は完全にカバーされてる。セオリーどおりに被せられたままフィニッシュ。師匠にカバーされちゃうなんて、ちょっとうれしかったりするわたしは変?。でもおぎゃわっちのハンドリングとスピード感覚にはハッとするものがあった。

 結局1日目が終わって1位が田中夫妻、2位がTiki号、 3位が我が2706! こんなこと慣れてないからうれしはずかし変な感じー。軽量ペアで、上る、走る、をアピールできて思い掛けない好成績。幸先いいなぁとすっかり気を良くしてしまった1日目であった。

 2日目、朝からヒューヒュー北風が吹いていて、もう白波も立ってる・・・。北の風、ブローでは20ノット近く。吹いてるくせに、やっぱり東浜の吹き出しは右にベンド、稲村からは扇ブローと難しい海面。沈艇続出の中、なんとか無難に走り続ける。吹かれると軽量ペアは辛いけれど、クローズでもそれほど極端に走り負けてる感じはしない。逆にフリーやリーチングでは滑る滑る、で、トリップしそうな爆走プレーニングが終わると、前の艇団のお尻に追い着いているといった感じなので、このくらいの風域までなら軽量のメリットの方が上回っているように思える。でも・・・昨日と違って ツラ〜イ!

 その後、3上で一本伸ばしたアプローチが大成功し、2,3艇をカモったのに、マーク付近のどヘッダーに慌てて、へんてこなショートタックを2本入れたらパァ。これはすごい悔しかった。

 2レース目はまたしても東に振れ始め、風もどんどん上がってきた。腹筋、太ももがフルフルし、身体も冷え、だんだん体力の限界に近付いて来る。クルーワークも徐々に余裕がなくなりドタバタしてきてしまうし、ブローが入るとまったく起こせず、あれよあれよと落とされてしまう。気付くと後ろの方。「でもビリじゃないゾ!挽回、挽回〜!」と声を掛け合いながら、ナチュラルハイ状態で走る。今回は全レース上り4レグもある長〜〜〜いコース。最後の上りでは、ついに握力切れとなり、タックの後、毎回ジブシートの引き代が20センチくらい残ってしまう。腕に巻き付けて体重かけて「ひーっ!」っと引く。

 最後の最後に左右に分かれた2708大&クマ艇とミートし前を切られる。 クマちゃんたら振り向いて歯ぁ見せてるゾ! 「やられたよ〜!」と叫びながら笑顔でフィニッシュ。これはビリから4番目くらいで終える^_^;。運良く沈はしなかったけれど、やっとの亊で完走って感じ。本当に辛いレースでヘロヘロになった。

 辛かったけど、フィニッシュした後はすごい充実感が溢れ出て来て、何だかうれしくなった。おぎゃわっちと組んでまぁまぁ上手く行ったこと、師匠といい勝負できたこと、前の方を走る場面もあったこと、などなど収穫は大。わたしのクルーワークやコースが走りに貢献できたかどうかは全然自信がないけれど、このレース二人でやってるんだ、と強く感じたし、終止明るく楽しくできたしね。

 総合成績は、2ポイント差で師匠を立てて(きゃ〜生意気〜!)第7位。優勝はワールド2位の田中ご夫妻。ワールドを終えて一段とレベルアップしたテーザーのレースだから、デビュー戦にしては上出来。ここをスタートラインとして、これからも前を向いて ガシガシ っと行くのだぁ〜!



10月24日(日)
初めてなのサ葉山でのレース

 そうなーん。考えてみれば、クルーザーレースではホームゲレンデの葉山だけど、ディンギーレースは初めてなのだ。今日はブルーアンカーチャンピオンシップ兼シーホースマスターズ兼ファミリーレース兼葉山フリートレースとかなんかよくわからんけど、とにかくOPキッズも入れると総勢80艇のオープンレース。そして2708をスナイプチャンピオンの神ちゃんこと神作さん&テーザーセーラーの池田けいこさんという何やらものすごいペアに貸し出すことになっている。わたしは2706のクルーとして参戦。

 葉山沖は北〜北東の風ガストで13〜14ノットとレース日和の風。上マークはあぶずりの突堤のすぐ近くに打たれた。お約束の逗子湾ブロー、北っけと北東の吹き下ろしが交互に来るいつものヤツ。

 1レース目のスタート時は右振れのブローが降りて来てド上有利。本部艇にごちゃまんとみんな集まる。上寄りでまずますのスタートを切るがゼネリコとなる。仕切り直しのスタートでは上手く上1に入るつもりが、下に水を作れず シーホースのおっちゃんにラフされ追い出される (-_-;)。ぐるっと回って出るけど、ん?そんなに遅れてないや。ジモティーのジョージさん(きゃあ〜!ジョージ見てるぅ?)や2709宮下さんが右突っ込み。わたしたちも続く。1上はテーザーでは3番手くらいでまわり結構イイ景色。そのうち神作さんたちも追い付いて来て(その後すぐ追い抜かれ^_^;;)フリートをリード。フリーではシーホースの強烈なスピンブランケでレロレロになったりしたけど、まずまずの走りで修正後15位という成績。

 2レース目は一転して下有利のラインで、即タックという角度。ここでポートスターボでまずいケースを起こしてしまい720度。水が無く、回るのに手こずってしまい、コースに復帰した頃には周囲にはミニホッパーの少年たちしかいなくなってしまう。まさちゃんが、少年達を引き連れてホッパーおねぇさん状態。「さぁみんな!おねえさんに着いて来なさい!」って感じ。かっこいい〜!

 記憶も新しいワールドに比べると、やっぱりお祭りレースだけあって、あんなに大失敗をしてもまだまだ後ろにもいるし、ちょっとコースが当たれば結構挽回できちゃったりする。ワールドで720度なんてやらかしちゃうと、途端に置いて行かれポツンと取り残されちゃったりするんだけどね。2708神作さんは1レース目こそ8位だったけど、2レース目にはもう「ツボを得た!」とか言って、ヨンナナもぶっちぎって堂々のファーストホームで修正1位をゲット。これがなんとテーザーに乗るのは初めてというんだからイヤになってしまう。でも2708にもいい思いさせてあげられてよかったかな・・・。

 優勝はお馴染み ジョ〜ジ&なつき ペア、第二位は 神作&池田 ペア。とにかくワールド後初めてのレースは60艇中16位というまずまず?(ホントか?)の成績で終えた。冬の間、頑張ってれんしうすればもう少し前を走れるかな。でも・・・ 冬ってさぶいんだよねぇー



10月23日(土)
対決!ストロベリーシェーク号

 あまりにも気持ち良すぎるお天気。家にいるのはもったいないのでいそいそと海へ。明日は初めておぎゃわっちと組んでレースに出るので、ちょっとだけコンビネーションの確認をしておこうということで、午後から06にて出艇。

 北東の風ガストで10〜12ノット程の練習日和。テーザーを探しに森戸沖まで行くとデラさんのおフネ・ ストロベリーシェーク号 を発見。近寄っていくと「んじゃ一緒に走りましょうか」ということに相成る。2艇しかいないので、ウィスカーでどーんと沖出しし、上りは前に出た方が押さえながらマッチレースして帰って来ることにする。

 向こうは大きめの男の人ふたり。こっちは合計体重105キロという超軽量コンビ。フラットな海面で起こせてさえいれば、スーッと加速してぐんぐん上る。うねりに乗ってクローズでもプレーニングして、あっと言う間に差が付く。そのかわり、ブローがどーんと入るとあれよあれよと横流れ。こうなるとストロベリーシェイク号が断然前へ出る。押さえのタックを打ながら抜きつ抜かれつ楽しく走り回った。

 日が傾いて来てそろそろ4時近く。最後の1本を走って解散ということになる。この時ふいに 「あー。アタシもやってみたい。」 っていう思いがもくもく。うーんどうしよう、言ってみたいけどやっぱやめとこかな。でもォー、何でもどんどん挑戦しないとステップアップできないよ!と思い、思いきって 「次、わたしがヘルムやってみたい!」 と言い放つ。ひぇ〜、ホントに言っちゃった。

 というわけでクローズの走り比べ。でも・・・ あははぁ〜、お話になんない! 「いいからまっすぐ走ろうぜぇー」と自分に叫ぶ。ひーひー言って、あさっての方に落とされながらも頑張って走る。

 あー、面白かった。ヨッシャ!この冬は頑張ってれんしうするゾ!最近頭でっかちになっている自分に嫌気がさしている。レースの場数はクルーザーも入れるとかなり踏んでいるけれど、レースのセオリーやクルーワークだけじゃ、いつまで立ってもスキッパーになれないんだから! カッコよくフネを走らせるオネーサン(オバサンじゃないよ!)を目指すのだ!



10月13日(水)
悪いけど、まだまだ続くのサ!

 テーザーワールドが終わった。このコーナー「晴れ時々沈」も最終回かな?と思っていたんだけど、やっぱりサ、ディンギートレーニングはヨット乗りにとっては外せないワケでして、アタシとオイラとで番組編成会議を開いた結果、このコーナーは継続することに決定。冗談はさておき〜、ワールドは本当に貴重な体験となりました!その模様は 「なるほどTHE WORLDつれづれ日記」 でどうぞ。

 浜名湖のワールドをもって、わたしは稲毛の師匠の元を離れ、ヨット部での活動に戻ることに決めた。最初からいい所を走るなんて無理だけど、これから一歩一歩のし上がっていく喜びを、みんなで味わって、その過程をも楽しんでいこうと思ってる。なんてったって、次なる目標は、 コードネーム・フィッシュ&チップス だかんね。というわけで、まだまだ先のことでどうなるかわからないけれど、次回のワールドは2001年夏・イギリス。


 

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