トウキョウズ・カップ2004 ヨットフェスティバル
Date: Aug, 7(Sat), 2004 
伊豆大島 元町→筆島
スタート 11:30  
Bコース参加艇 47艇 (クラスIIIは17艇)

レースと言ってもレジャーモード全開!

 今年もやってまいりましたトウキョウズカップ2004。今年でかれこれ8年目の参加。ホビーホーク的には、年に1度のクルー慰安旅行みたいなもんで、すっかり夏の定番イベント。

 何が楽しいって、クルージングモードの回航!プール付の宿でガーデンバーベキュー!そしてレースは、お気楽だけどなかなかどーして奥が深いBコース!これぞ、トウキョウズカップの王道です、正しい楽しみ方です。

 行きの回航はちと吹かれてしまい、カッパ着て真のぼりのビチョビチョセーリング。でも潮がとてもよく、順調に距離を稼ぎ、午後に波浮港着。翌日も同じような天候か?と思いきや風は少しおさまり、軽風の気持ちの良いコンディション。朝、東海汽船で到着した慎ちゃんと合流し、ユニフォームを着込み8人でレース海面へ。

 三原山をバックにレース海面へ向かう僚艇アドニス

 鳥羽レースの回航をした面々からも今年の強烈な潮については、色々色々聞かされていたので、今年は一体どうなっちゃうんだ〜?と行く前から少し気がかり。

 出発直前に急潮情報や海洋速報など取り寄せ、十数年ぶりのA型とやらの今年の黒潮にびっくらこきながら、おおまかな事前情報をとりあえずかき集めた。

・・・とは言っても、島に沿って半周するBコースは、黒潮なんかより、やっぱりキモは千波越え!。千波沖の潮目だけは、実際行って確かめないとわからないので、レース海面へ向かうあいだ中ずっとSOGとにらめっこ。実際に走ってみると、海が沸き立つみたいに潮が当たっている分岐のポイントはいつもの千波沖よりもやや波浮寄りであることが判明。・・・っていうか、まーよくはわかんないけど、ホビーホーク的にはそういう分析にいたる。

 スタートエリアでアウターに近づいて見てみると、流れは今年も相当強いことを確認。昨年、ウェザーマークを回ったつもりが、回りこめずそのまま押し流され、なんと!風早まで流されたという貴重なトホホ体験をしているからして、 んもー、これはのっぴきならない状態。 スタートは風上からドリフトさせて、「絶対に」船足を止めずに行くんだと心に決める。Aコースのスタートを見ていると、ラインに近づいてからセールをシバーさせていたりしたら、あっという間に遠ざかりラインに寄れなくなるフネ多数。こういうのを見れるのも後からスタートする者の特権。

 鈍足艇ゆえ、とにかくフネを止めないことをキモに命じながら、コースサイドからドリフトさせてラインに入りそのままヨコっ走りしでラインを数秒走りヘッドアップしてスタート。・・・・X旗が揚がる。あまりにすんばらしかったので、不吉な暗い影が心をよぎる。 ぎゃわーん!まだ記憶に新しい、成績表にかかれた3文字のアルファベット! 最近文字文字クンと化しているホビーホーク!
でもこれは、リコールありというか、同じようにコースサイドからエントリーした後続艇がまだラインに入りきれていないっえt感じか?
ダイジョーブだよ! ダイジョーブでしょ? だ、ダイジョーブなの???と一瞬弱気になるが、ビール先生が、「これでリコールだったら俺はしばらく謹慎する!」と断言し、バウマンさと君も「大丈夫!」と自信ゆるぎない感じなので、一同納得。

 スタートしてから千波を越えるまでは暫く逆潮なので、これはもう岸に突っ込みタックを刻んで行くしかなーい。南風への変わりばなだと、岸に突っ込み過ぎて風がヘロってしまった事が今まで何度もあったけど、今日は朝早くからしっかりした南風が入っているから沖へ風を拾いに行かなくても大丈夫そう。よっしゃー、今年は岸突っ込むぞー!おー!

 まずはスターボでそのまま岸ぎりぎりまで突っ込む。売れっ子作家のSさん率いるポートの艇とミート。すんごく申し訳ないけど、もうちょっとだけ岸に寄せたいので、結構浅い所ながら、航路を主張してタックしてもらう。M下編集長の目が 「てめーら、そりゃないぜ」 と訴えている。ごごめんなさいいぃぃ。
もぎもぎ、野崎御大、マッキ―、あやの4人だけの少数精鋭ガイアも、スタートからコースまで頭の中で考えていることはこちらとだいたい同じらしく、同じプランでタックを刻んでいく。以心伝心だー。

 先行するGracesが大胆に岸突っ込みまくり。チャレンジャー〜!。先導してくれるのでタックのタイミングをとりやすいのでラクチン。このあたりまでは、後ろに大型艇を従えて走る。 んー、景色いいー。でも最後まで何が起こるかわからないトウキョウズカップであるからして、最後までルービーはお預けで、集中!集中!

 千波のあたりで、一時チコっとだけ風が落ち、けっこう前の方を走ってる超岸べたのフネ2〜3艇が怪しい動き。角度がおかしい。ラルに捕まったか、ヘッダにノックされたか。このあたりからそろそろ岸べたモード終了。行く先の風を気にしながらジェノアもほんの少しゆるめてドライブモードへギアチェンジ。 渦巻く潮目を慎重に通過すると、いよいよ追潮になってきた〜!プロパーコースへバウダウンし、アウターシートでトリム。 ギャー!まだスピン揚げてないのに対地が10ノット越えてる〜! なんじゃこりゃー!!

 暫くしてスピンが揚がる角度になった。気持ちイイスピンランで一路筆島へ、プレッシャーは十分あるから、デッドランで低く低く走る。フィニッシュラインが見えてきた。こんな簡単にあっさり終わっちゃっていいのだろうか?まだ何が起こるかわからないけど、どうやら今年はフィニッシュできそう〜♪。最短でフィニッシュラインを切れそうなところで一発ジャイブ。久々のトリマーだったから、ちと潰しかけたけど、なんとかごまかしてフー。あせあせ。

 着順13位でフィニッシュ!無事プーも鳴った。 文字じゃない!バンザイ! Uターンしてメインをおろし、待ち焦がれたプシューの儀式を済ませ、シュワシュワしながら感慨にひたっていると、まだフィニッシュしていない大きいフネとたくさんすれ違う。もしかして、もしかして、ケッコウイケテルカモ?とはしゃぎながら帰る。

ヤッホ〜ぅ!

祝!クラス優勝!

 ここ2回ほどはヒョロヒョロ風でDNF続出だったし、過去にも千波越えの呪縛にかかったり、潮に流されて伊豆に向かっちゃったり、色々なことがありすぎて、あまりにも考えすぎちゃうことが多かったけど、今年は何事も無くとってもプレーンなレースだった。

 潮がわかりやすかったのと、風がちゃんとあったので、あれこれと難しく考えずに、やることだけキッチリやったのがよかったのかも。

潮がわかりやすかったと言っても、完全に把握なんてもちろんしてなくて、そうかなーと思っていたことがたまたま当たったので、心の迷い無くレースに集中できたってことかも。大型艇を後ろにいっぱい従えてフィニッシュするのはやっぱりカイカン!
・・・とかあまり書きすぎると、来年またこっぴどくやられるかもしれないので、調子こくのもこれくらいにしときますです。

 大島から葉山への帰りはステキな回航となる。追手の順風、日差しはもちろん強烈だけど、夏は短い!とばかりにギラギラ太陽を満喫。その翌日、南の島のバカンスへ旅立ったわたしは、白人ばかりの豪奢なビーチリゾートで顔手足だけ異様に黒い謎の東洋人としてアピールしまくることに・・・。(なんの?)


今回参加した8人衆


レースリザルトはこちら

今回のメンバー:8人
ヘルム:慎ちゃん メイントリマ:ビール先生 ヘッドセールトリマ:わたし、彩ちゃん
ピット:川村さん バウ:サトぴょん フローター:きーち、渡部さん

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