第3回小網代レガッタ
Date: Feb, 23(Sun), 2004 
小網代浮標回航
スタート: 10:30  距離 14.2NM
参加艇数: 25艇  本部艇: ウィンドフェアリー

 なんなんでしょう〜!2月中旬と言えば冬真っ只中のはずなのに、もう春がやって来たの??そして、春特有の荒れ模様。南西のドン吹きが予想されています。カッパにブーツ、着替えとお風呂セットなどしっかり詰め込んでマリーナに到着。うぁー、確かに吹いています。まだうねりはそれほど入っていないけど、このあとガンガン風があがる予報が出てるので、参加を見合わせるチームもちらほら。

 ホビーホークはとりあえず7人が集まったので一安心。20ノット程吹いていたので、全員ライジャケ着用し、念のためリーフロープを通して、No.3ジブでスタートエリアへ。風向は210度前後で往路はのぼり、そして上有利。カミ1から出て菜島の三つ岩をかわすまでのぼりきれるかどうか、という感じ。カミ側がかな〜り混み合ってる。小さいフネは混雑の中で頭を出してスタートするのはとっても難しいし、三つ岩をかわした後も亀城を目指してタックでのぼっていくアングルなので、カミにはこだわらないことにする。ラインを流し、真ん中シモ寄りからほぼジャストスタート。すぐカミ後方でスタートした右舷お子様にじわりじわりとかぶせられる。

 結局どのフネもタックして菜島をかわす。シモスタートは特に悪くはなかった模様。三つ岩ギリギリに突っ込んでからポートに返した時はとりあえず中盤より前。風は吹いているけれど、波・うねりともそれほどでもなく順調に南下していく。今日は 「海援隊(宿敵)」 のメンバーも乗り込んでいる 「真のライバル・フェローズ」 の前を切る。ウシシ。人数少な目のプラトーが潔くスタートからワンポン。4人できっちり起こしてとてもいい走り。頑張りすぎるよりスマート。

 GPSで亀城手前の大網をチェック。このまま行くとスタボーで網の真ん中に当たりそう。あわよくば、岸寄りのエンドを通過できるか、とも思ったけど、さらにシモを行く先行艇がタックしていたので、あきらめて早めに返す。沖側のエンドが思いのほか伸びていたので、ギリギリでタックしたフネはエンドをよけるためにおとさなくちゃならなかった模様。ホビーホークはのぼりいっぱいで10挺身くらいの余裕があったので、ひとまずラッキー。再びフェローズとミートしたら、ちょっとの差で前を切られる!うーん、やられた…。

 テーザーの本吉親子 乗り込むHMYC会長艇 <レディーフー> にも頑張ってついていく。執拗にタイトカバーされるけど、高さ、スピードともにそれほど差は無くきっちり起こして走ればなんとかついていけそう。亀城灯台を過ぎて、タック後の角度が小網代ブイまでのベアリングになったところで再びスタボーに返す。レディーフーもすかさずタック。

 風が一時期落ちて、スプレーをかぶるのもたま〜にしかなかったので、寒くないし、なんだかイイ感じ!と思っていたのも束の間、亀城を過ぎたあたりから、強烈なガストが入り始め、メインを逃がすようになってきた。周囲のフネがリーフをはじめる。ホビーホークはまだもうちょっと行けそう。ここからはもう、 ド根性鬼ハイク しかありません。レールがいた〜いけど、ハイクアウトの極意を体得すべく、出て、出て、出まくる〜! うりゃーっ!ヨットは下手だけど、アタシこういうのだけは気合入るの〜。

 小網代の赤白ブイが見えてきた。風がさら〜にブイブイ吹いてきて、波も強烈になり、なんとなくサバイバルぽい。大型の先行艇が回航し始めるけど、タイトリーチ + ド強風ということで皆さんスピン揚げず。ホッ。同じタックのフェローズ、レディーフーと付かず離れずのバトル。カツカツにのぼるのをやめて、ドライブでちょっとシモへ。シモ先行したような格好で小網代を狙う。

 もはやメインも逃がしきれない程吹き上がってきてたので、トラブルを避けるために小網代はタックラウンディングしたい…けど…後続艇がビシバシ来るし、無理かな〜、やっぱジャイブかな〜ということになる。これが運命の分かれ目とはつゆ知らず…?

 大型艇ともそれほど離れず、バトルの2艇を辛くも押さえて先に小網代ブイ回航。ヒャー!うしろにもまだいっぱい!いいトコ走ってる〜!ベアダウンして、度胸一発ジャイブ〜〜〜!!

 ドカーン!なにやら大きな音がして、とっさにマストを見上げる。マストは立ってる。トラベラーも無事。バングもOK。クルーも7人いる。 …なのに、なんか具合が悪い。よく見るとメインがずりずり落っこちてきている。 ガーン!メインハリ切れた〜!ガクーッ!

 どうしていつもいい所でこうなるの?もーホントに士気をそがれる。ワンポンしたわけじゃないのに、メインのピークは勝手にワンポンの位置まで下がってきてしまった。仕方ないからリーフロープを締める。フリーになって、周囲がリーフを解除し始めてるっていうのに・・・。 「トラブルなので〜お先にどうぞ〜」 と言って、爆走して行くフェローズのトランサムを眺める。そしてみるみる遠くなる。 トホホのホ〜。

 何とか手立てがないか、いろいろ考えるけど、切れたメインハリはマストの中におっこちちゃってるし、ジブハリやフレクショナルのスピンハリじゃマストトップまで上げられないし。しかも、サイアクな事に、徐々に風がおちてきたような気がするかもしれないかもしれないかもしれない。いいところを走っていただけに、みんな押し黙ってしまう。これではいけないと、サーフィングの波コールをしてみるけど、みんな集中せずおしゃべりを始める。あー、もー、完全にシラケテル…。

 なんだか知らないけど、更に風が落ちてくる。そりゃないよ〜。もうスピンも楽に揚がるけど、この時はまさかこのまま風がおちるとは想像もせず、またさっきみたいに吹き上がってきたら、ズルズルのメインじゃ何かあった場合とてもコントロールできないから、ということでスピンは揚げずに3番→ジェノアにチェンジして、ズルズルメインでたらたらと走る

 そのうち、ローリングするたびに、メインが更にずり落ちてくるようになる。このまま何もせずにビリッケツを走るのはなんとも耐えがたかったので、上まで引っ張り上げることは無理でも、これ以上落ちないようにするために、スピンハリを後ろに回してメインのピークにつないでみたら?と提案してみる。そして晴れて採用されたけど、 当然言い出しっぺのわたしが登ることに…。 汗、汗。

 久しぶりのマストトップはローリングがひどくてもー、振り子みたい左右に揺れる度に強烈な遠心力で外へ放り出されそうになる。背筋がスースーして両手を離すのが難しい。スナップシャックルがどうしても片手では外せなかったので、足をシュラウドに絡ませて両手を離し何とかくっつける。ヒェー、下から見ると簡単そうだけど、マストから振り落とされそなあの恐怖はやっぱり体によくありません。28ftのマストごときでこんな事言うのもかなり情けないケド、 降りてきたらすっかりマスト酔い。 ダサイ。

 そんなわけで、風落ちたのに、ワンポンメインでジェノアをばたつかせて走る かな〜り怪しいフネ と化したホビーホークは、正真正銘のビリッケツでフィニッシュラインを切る羽目に。風のあるうちにフィニッシュした大型艇と、それ以降のグループとかなり差がついてしまったので、強風の行って来いと言えども今日は小型艇有利というわけには行かず。

 ホビーホークは往路の貯金を使いきり、何艇かをレーティングでひっくり返したケド、25艇中19位で終えました。あーぁ、最近浮き沈みが激しい〜。でもトラブルは整備不良の証なので、反省して整備に励むことにします。

 でー、正直に白状すると、小網代ブイ回航時は、もう優勝しちゃうんじゃないかと勝手に思いこんでいました。 【予想】 優勝:ホビーホーク、2位:フェローズ、3位:レディーフー。
アッハッハッハッハッハー、我ながらかな〜りおめでたい。

レースリザルトはこちら

本日のメンバー:7人
ヘルム :ビール先生  メイントリマー: 中村  ヘッドセールトリマー: 慎太郎
ミドル: 川村、井川、わたし  バウ: サト君



2004年!新・対戦成績
対 海援隊 2勝1敗  対 フェローズ 1勝2敗
海援隊は不参加でしたが、なんと!海援隊クルーがフェローズへ合流し、
合わせ技一本取られてしまいました・・・。

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