第2回 小網代レガッタ

Date: 16(Sun), Feb, 2003 
葉山−小網代ブイ−葉山(14.2NM)

スタート: 10:30
参加艇数: 20艇 本部艇: 魁

 前回のレースはボロボロの成績で結構意気消沈だったけど、気を取り直して今週は小網代までの行って来いレース!ガルル〜!!! ・・・で、でもー、天気予報は雨。気温も低〜い。雨はジャージャー降ってるし、風も結構吹いてます。暗ーい気持ちでマリーナに到着。なのに行ってみると20艇もの参加艇でポンツーンはごったがえしている。セーリング人口の減少とか活動の低迷とか、ここに限ってはそんなことはないみたいです。で、ホビーホークはというと、こんな日にクルーが9人も集まってしまいました。かなり、頭悪いです。

 北寄りの風、ポートのスピンスタートの角度。 「シモ (この場合は本部艇寄り) からポートで流してカミ寄りでスタート」 というプランで行くことに決める。予定通りのアプローチをしていたところ、1分前くらいに右舷お子様がスターボーで何艇かを引き連れてやって来る。思いのほか速くてミートになってしまうので、とりあえず一旦ジャイブして受けて様子を見る。直後右舷お子様の後ろに水が出来たので、おとしてジャイブしながらお尻をなめてカミへ流し、予定通りポートで会心のスタート。まず、はじめにかわすべき菜島の三つの岩に向ける。ここまでの所、かなりいい景色。

 菜島をかわしてからも、少しのぼし目で岸寄りコースを取る。逗子・葉山界隈は結構重い風だけど、この風向の時たまにあるように、長者あたりを境に少し風が弱まることが時々ある。そうなったら岸の方がいい風が残るので、それを頭のスミに置きながら岸側の艇団の真ん中あたりを行く。それほどきつい風ではないけれど、パフでコロンコロンする艇もチラホラ。ホビーホークはいっぱい乗ってて心強い!!

 アドポンがフリートを引っぱって先頭を行く。続いてシンデレラ、ジュルビアンか。秋谷を過ぎたあたりで、岸寄り先行艇がジャイブして急激にのぼっていく。アレレ〜網か!「どうしよう、どっち通ろうか」 網のエンドを探していると、シモにいた右舷お子様に突き上げられる。彼らは落としたくないらしく、岸に突っ込んでいく。こうなったら運命共同体みたいなもので、ホビーホークも岸側通過を決めて網のエンドを確認する。それほどロスなく上りきれて、無事網を通過。

 次なるターゲットは亀城の灯台。ここをかわしてその向こうの小網代はまだ少し沖だ。少々岸により過ぎた感があるけれど、確かに沖よりも風が良かった感じなのでよしとして、ジャイブポイントとする。その後亀城に向けて走り始めて暫くすると、な、な、なーんとまた網発見。そうだ、荒崎の手前にもう一つ定置があったんだった。うー、どうする?でもここからだとどうみても岸側を通過したほうが近い。仕方なくジャイブバックし、網をかわす。で、また亀城をかわすジャイブをうった後は、ややタイトにのぼっていかなくちゃならない。結局、ちょっと(だいぶ?)ロスになってしまった。何度もやっているコースなんだから、いい加減GPSのウェイポイントを整理してちゃんとわかるように入れておかないといけない。はじめから岸寄りを選択したのは作戦だったけど、ちょっと寄り過ぎた感も否めない〜。そもそも、葉山をスタートして、【菜島の一番外側の三つの岩 → 亀城 → 小網代ブイ】 とルートを設定しておけば、こんなに網に翻弄されることなく自然に外側を通過できたはず。知っている場所でもそのくらいの準備を怠っているようじゃあ、かなりダメダメだなあと大いに反省する。

 そんなこんなで沖側の艇団に対して少し遅れをとりながら合流。小網代ブイが見えてきた。先行する大型艇が次々のぼってくる。クローズ一杯。結構団子でそれほど離れていないから上りでももう少しチャンスがあるかもしれない。タイトなのでシモからスピンダウンし、タックしアンクロックで回航。

 カミ前方に紺フネ混成チームのフェローズ、アデレードなど。シモにレディーフーほか。周りを見ると、だいたいNo.2か。No.3のフネも見える。9人も集まった頭の悪いホビーホークチームは、No.1でバッチリ起こせてHigher/Fasterでグイグイ行く。頭悪くてもフネ起きるもーん!今日の見せ場はこれからだもーん!とイケイケで行きたいところだけど、・・・の、のぼりは、さ、さぶい。顔に当たる雨も痛いし、手はちぎれそうに冷たいし、鼻水もズビズバ。いけないと思いつつもだんだん口数少なくなり、しばし、うつろな目をしてライフラインにぶらさがるゾンビと化す。

 海から湯気があがっている。一面にモヤがかかり岸もうっすらとしか見えないので、全体的な他艇との位置関係がよくわかんないけれど、カミにいた何艇かはシモ突破したあと後方へ抜き去ることに成功。北上するにつれて、徐々にではあるけれど10度以上右振れの風。順調、順調。のぼれなくて落とされていった艇団には大きくゲインしたはずだし、早めにタックしてポートの走り代を使い切ってしまったフネは、菜島をかわすのにオーバーセールになるかも。

 風もちょっとだけあがってきたような気がするかもしれないかもしれない。 「セールチェンジあるのかな、大丈夫かな」 と思ったときにギョっとする!

シェー!ジブハリ左使ってんのに、右グルーブ通しちゃったよ ・・・ (汗、汗)
サーーーーー (顔面に縦じまが走る音)
どうしよう、セールチェンジできない ・・・

 暫くウジウジ考えるけど、開き直って告白する。山ちゃんに 「お仕置きです」 と言われる。これで、関東バウマン協会は除名どころかもう永久追放かも〜。

 なんか、岩が見えてきた。 「あれは長者ガ崎かな」 「えー?そんな岸近くを走っているっけ???」 と話していると、一瞬霞が切れた瞬間、赤い鳥居が見える。 「あの岩、菜島です〜!もうすぐフィニッシュです〜!」 といきなりフネ中が沸き立つ。(っていうかはじめからGPSチェックしてろって感じ?) 岸に一段上げていくポート艇とミート。前を切る。なんとプルメリア。アロハ、オンディーヌも見える。うぉー、すごいいい所走ってる!!

 ここまでスターボー一本やって来て、菜島の前で初めてタック。葉山の中へのぼっていく。この風でNo.1をあげてバッチリ起こして走るクローズは、なんだか別のフネに生まれ変わったみたい。今日は本当にいっぱい乗っててよかった。オンディーヌを突破し、フィニッシュラインへ。

 で、ここで終わらないところがホビーホークらしいんだけど、フィニッシュ50m手前くらいで 突然、大きなバースト音。続いてジェノアがずりずり落っこちてくる。見上げるとジブハリが切れてピークにくっついたまま落っこちてきている。

ぁあああぁぁぁあああぁ〜

 アホ面で上を見上げたままアタフタしていると、 「早く下ろして右ハリで上げて!」 と誰かの声。ハッとしてバウにすっ飛んで行き、切れたハリヤードを外して大急ぎで右ハリに付け替えて揚げ直し。その時間わずか1分たらず。スンバらしいチームワークに助けられて、大きなロスはなく無事フィニッシュ。

 フィニッシュしたら、最後まで競っていたオンディーヌに乗っていた野崎せんせいが拍手してくれて、 「きっと優勝だよ」 と言ってくれる。ま、マジすか?確かに周りは大きいのばっかりだ。着順は8位だった模様。 「修正で行けるかな?」 ・・・と思ったら 行けました〜!!ワーイ!!最近速くてどうしちゃったんだろうー?


▲雨・風・寒のトリプルパンチの中、ヨット乗りに来たアホアホ9人衆

本日のメンバー: 9人
ヘルム: ビール先生  
メイントリマ: 中村さん  
ヘッドセールトリマ: 高見くん
ミドル: 慎ちゃん、むんむん、井川さん、佐藤くん 
マスト&バウ: 山ちゃん、アタシ

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